「家族愛」、その精神病理

「家族愛」、その精神病理

カゾクアイソノセイシンビョウリイゾンノシンリトコドクノシンリ

家族のかたち」が揺らいでいる。「誤った家族関係」を、どう治すか。
父親のあり方、母親のあり方、親子のあり方が、いま歪んでいる。正しい「家族の絆」、心のよりどころになる「家庭」を築くために 

家族は絶えずダイナミックに揺れ動いている。そればかりではない。大きくなったり、小さくなったり、また大きくなったり……を繰り返している。(中略)
ここで取り上げた多くの資料や私なりの考えは、これはあくまでも私個人の考えであり、読者の皆さんは、この本を参考にしながら、自分の家族のあり方をそれぞれ考えていただきたいものだと切望してやまない。(中略)理想的な家族にはなかなかお目にかかれない。だからといって、家族の重要性を無視したり、軽視すると、現状よりもさらに理想から遠ざかっていくことは必定(ひつじょう)である。
人間は生涯、家族を愛し、お互いに助け合い、ともに笑い、ともに悩み、ともに嘆き、そしてまた、ともに笑う宿命を担っているのである。
よりよい家族をつくるように努力する、それしかないのである。――「あとがき」より抜粋


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目次

第1章 「家族の病」とは何か
第2章 「家族愛」にひずみが起きている
第3章 頑(かたくな)なな秩序が「家族」を滅ぼす
第4章 「家族」全員が幸せになるために

書誌情報

紙版

発売日

1996年02月21日

ISBN

9784062080774

判型

四六

価格

定価:1,602円(本体1,456円)

ページ数

228ページ

著者紹介