官僚たちの志と死

官僚たちの志と死

カンリョウタチノココロザシトシ

文芸(単行本)

「公」のため志に殉じ命をけずった官僚たちの毅然たる人生と壮絶な死。
いま、ありうべき官僚像を問う渾身のノンフィクション

官僚に対する風当たりが強い。大蔵省の中枢を歩いていた中島義雄や田谷廣明等のタカリの実態を知れば当然であり、私自身、今日の住専スキャンダルを招き寄せた銀行局長歴任者の土田正顕、寺村信行等の愚策や無策については厳しく批判しているが、しかし、官僚のすべてが彼らのようであるわけではない。ここに取り上げた山内豊徳、田辺俊彦、川原英之、そして元官僚の伊東正義の各氏は、まさに彼らの対極に位置する官僚である。その「詩と死」に焦点を当てて、私はありうべき官僚像をさぐった。――(「あとがき」より)


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書誌情報

紙版

発売日

1996年03月21日

ISBN

9784062081078

判型

四六

価格

定価:1,602円(本体1,456円)

ページ数

226ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    自殺を選びし者

    初出

    『小説現代』1995年4月号

  • 作品名

    通産省の殉職者

    初出

    『小説現代』1995年9月号

  • 作品名

    総理の座を蹴った男・伊東正義

    初出

    『小説現代』1995年12月号

著者紹介