
零の力
ゼロノチカラ
- 著: 室井 光広

芥川賞作家の文学観を示す初の評論集。ボルヘス論(「群像」新人賞)を含む渾身の全5篇
私の関心をひく文人は本書にある通りボルヘスばかりではないが、最初に活字にしてもらう機会を与えられたのがボルヘス論だったためだろう、東洋人みたいにいつも錯覚してしまうこの〈詩・批評・物語〉サンミイッタイの文学者は私にとって一種の守護神的存在となり現在に至っている。――「あとがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1996年03月22日
ISBN
9784062081382
判型
四六
価格
定価:2,136円(本体1,942円)
ページ数
262ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
零の力―J・L・ボルヘスをめぐる断章
初出
『群像』1988年6月号
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作品名
木乃井取り―実践的批評について
初出
『群像』1989年2月号
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作品名
靈の力―エズラ・パウンドを思う
初出
『群像』1991年9月号
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作品名
批評家失格という事―初期小林秀雄の可能性
初出
『群像』1992年11月号
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作品名
声とエコーの果て―新三位一体論
初出
『群像』1995年4月号