
星の国のアリア
ホシノクニノアリア
- 著: ひの まどか

本格的オペラ小説
幻のオペラ《金鶏》復活とプリマ・ドンナ誕生のドラマ!指揮者・大野和士氏推奨「迫真的に描ききられている音楽家の“業”」
1905年、血の日曜日事件。この後に書かれたリムスキー・コルサコフの名作「金鶏」は、独裁者への風刺性が強いために、生み出された直後から、抑圧を受ける運命にあった。どうしても、この名作を自分の手で舞台にかけたい――。禁断のオペラに魅入られたロシアの人々は、地底で、奥深くちろちろと燃える火のように、この情熱をひた隠しにしたまま、いつとは知れぬ上演の日に向けて、準備を整えるのだった。そして、半世紀後の東京――。オペラとは何か。演奏家にとっては、人生そのものである舞台。作者のひのまどかさんが、演奏家であるからこそ、迫真的に描ききられている音楽家の“業”。華やかな舞台の裏側を知るうえでも、楽しめる小説である。――大野和士(フィルハーモニー交響楽団常任指揮者/ドイツ・バーデン州立歌劇場カールスルーエ音楽総監督)
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書誌情報
紙版
発売日
1996年10月25日
ISBN
9784062081528
判型
四六
価格
定価:2,456円(本体2,233円)
ページ数
398ページ