20世紀は人間を幸福にしたか

20世紀は人間を幸福にしたか

ニジュッセイキハニンゲンヲコウフクニシタカ

8人の知識人による素描(エスキス)
子どもの危機は何を訴えているのか。ものの豊かさはなぜ心を蝕むのか。科学技術の時代になぜ「たましい」か。衰退はなぜ繁栄から始まるのか。日本はいったいどうなるのか。――数々の問いに、あなたは答えられますか?

〈20世紀も終末を迎えつつあるいま、とりあえずこの世紀の特質と遺産についての輪郭をつかむために、大事なポイントをスケッチしてみようというのが本書のねらいである。私の関心事は、1人ひとりの人間の幸・不幸にある。それゆえに、世紀を読むためのスケッチ作業の視点を、「20世紀は人間を幸福にしたか」としてみた。人類などというマスのとらえ方ではなく、人間1人ひとりを念頭に置いたとらえ方である。(中略)そこで、様々な研究分野で、「個体と全体」つまり「個々の人間の実存と人間全体のかかわりあい」の問題を視野に入れている専門家8人をゲストに招いて、20世紀の特質と問題点について、話をうかがった。この対話集が、20世紀に人間が行った様々な実験の意味を考えようとする人々に、有効な刺戟剤になればと期待している〉――「はじめに」より


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1998年01月19日

ISBN

9784062081597

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

302ページ

著者紹介