
ニホンゴキトク
ニホンゴキトク
- 著: 久世 光彦

言葉と文化の痛々しい時代!
機知と情趣が失われゆく。いい言葉は、なんと素敵なのだろう。死にかけている深い文化を見つめる絶好の書!
(言葉は)生きているなら、病気にもなるし、何かの加減で急に持ち直したりもする。病気が重くなって親族を呼び集めなければならないこともあるし、薬石効なく死ぬこともある。
――たった1つの言葉が息を吹き返しただけで、世の中が明るくなったり元気になることもあるかもしれないのだ。彼らを生き返らせるものは、何なのだろう。――それは《言葉》への愛ではないかと私は思う。
言葉には匂いがある。温度がある。その組合せで、また新しくゆかしい匂いが生まれる。――(あとがきから)
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
1996年05月28日
ISBN
9784062082167
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
262ページ
初出
『週刊現代』1995年2月7日号から1996年2月10日号