マヤ、ある犬との別れ

マヤ、ある犬との別れ

マヤアルイヌトノワカレ

文芸(単行本)

慈しみつづけた愛犬と、永遠に別れる日まで……日々老いてゆく姿に、離別を予感する飼い主がしてやれることは?ペットロス問題に一石を投じる感動の実話。
不自由な脚を引きずって、必死に飼い主の後を追うマヤ。飼い主のそばにいるだけでこのうえなく幸せそうなマヤ……。そんな姿に胸をうたれた彼は、32キロの巨体を抱き上げて部屋から部屋へと移動させ、用たしのためにポーチへと運んだ。そのせいでヘルニアにもなった。マヤを残して外出するのがいやだから、仕事もやめてしまった。倒れたときにマヤが痛い思いをしないように、部屋中の壁にクッションを置いた。マヤが起きているときは、1メートル以上離れないようにした。しかし、生かし続けるのは飼い主のエゴなのだろうか……。(「訳者あとがき」より)


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書誌情報

紙版

発売日

1997年09月30日

ISBN

9784062083539

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

148ページ

著者紹介