
プレ-リ-・ドッグの嘆き
プレーリー・ドックノナゲキ
- 著: 西村 清彦
通説を裏から読めば、世の中こんなに面白い。 複雑怪奇な経済事象をどう読み解くか。必要なのは、まずは信じられている法則を疑ってかかること。時代の重苦しさを吹き飛ばし、人生が楽しくなる「おもしろ経済」コラム集。 プレーリー・ドッグは長い間害獣として殺害されてきた。そして、1974年には種の断絶の瀬戸際までいったのである。ところが最近の研究では、実はプレーリー・ドッグは害獣どころか、北米大草原の生態系を維持するための基幹生物である、と強調されるようになった。こうしたプレーリー・ドッグの「運命」は、我々に貴重なレッスンを与えてくれる。つまるところ、どんなに権威のある理論、考え方でも、もしかしたら将来誤った考え方となるかもしれないという点である。生態系といった複雑なシステムでは、こうしたことが往々にして起こり得る。経済も複雑なシステムであり例外ではない。従って経済「法則」や歴史の「真理」は、はじめからうたぐってかかったほうがよい。(本文より)
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書誌情報
紙版
発売日
1997年09月25日
ISBN
9784062084611
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
236ページ