曼陀羅華

曼陀羅華

マンダラバナ

文芸(単行本)

末法の世に開花するという妖しの華・曼陀羅華とは?
時は平安時代末期、右大臣藤原冬忠の娘・桂姫を襲った数奇な運命。跳梁跋扈する物怪の影に立ち向かう姫と陰陽師・土御門典明。

桂姫は12歳の春をまもなくにひかえていた冬のある日、庭を歩いていて月蝕に出会った。脳裏に甦るのは、東源寺の法円上人の言葉、「いよいよあくる永承7年から末法の世が始まり、1万年の間この世は滅びへと至る法滅の日々を歩みだすのだ」だった。懐妊した母・蒼井の上から遠ざけられてしまった桂姫の胸騒ぎ。姫の周囲に次々と起こる妖しくも恐ろしい怪事。陰陽師・土御門典明の咒文は魔を払うことができるか!


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書誌情報

紙版

発売日

1996年12月10日

ISBN

9784062084970

判型

四六

価格

定価:1,923円(本体1,748円)

ページ数

316ページ

著者紹介