心の日記

心の日記

ココロノニッキジュウヨンサイノナチスシュウヨウジョ

毎日、心の中でママへの手紙を書き続け、地獄を生き抜いた少女の手記!!
父親の拷問死、信じられないほどの飢餓、そして強制労働……。なんども死を体験した少女は、生きることの美しさを誰よりも知っていた。

罪のないこんな小さな女の子が、戦争という過酷な運命の中で、どんなことを考え、どのようにして生きのびたか。……タニヤは、(強制労働収容所の)あの苦境の中で、どんな勇気を持って、積極的に生き抜いたかを語りたかったのです。(中略)襲いかかってくる運命に「どうにでもなれ」と思ったり、その過酷な労働と屈辱に「死んでしまったほうがまし」と考えたりしますが、そんな時、すぐに思い直して、前向きに行動を起こしています。……敵国で生への戦いができたのも、幼少時に、ママから受け継いだ「不屈の精神」があったからであり、その姿勢は、将来への希望と信念を貫き通す時に、威力を発揮してきます。「心の手紙」を書けるようなママを持っていたタニヤは、なんと幸せなことでしょう。──「あとがき」より抜粋


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目次

第1章 ひとり、雪原へ
第2章 さようなら、ロシア
第3章 生きのびるために
第4章 新しい春のはじまり

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月22日

ISBN

9784062085465

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

254ページ

著者紹介