お役所の精神分析

お役所の精神分析

オヤクショノセイシンブセキ

日本を悩ます官僚の病気を切れ味鋭く分析する快著!!
厚生省を懲戒免職された元検疫課長が、お役人の深層心理と心の病理をユーモラスに描く!!本場アメリカ仕込みの精神分析医が診断する「官僚という困ってしまう人種」の真実の姿にビックリ、──かつ納得!?

厚生省は、これまで私が問題を提起してきたところの、日本の官僚制度は国民を中心においた行政を行っていないという、その部分を薬害エイズ事件を通じて証明してくれたのである。取材にきたある人が、「多くの国民が宮本さんが書いた内容に『厚生省ともあろうところが、まさか、あそこまでするわけがない。ひとりよがりに陥ったアメリカ帰りの悪あがきだ』そう思っていたことは事実ですよ。でも今回の薬害エイズ事件が公になったことより、『なるほど宮本氏が主張していたことはみんな本当だったのだ』と再評価しているはずです。」と言っていたが、それを聞いて、半世紀前の大本営発表の戦果を信じ込まされた国民と、現在の日本人といったいどこに違いがあるのだろう。そんなことが思い浮かんだのだった。──本文より抜粋


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目次

序章 「官僚という人種」と「ヒマなし人間」
第1章 官僚たちの困った精神構造
第2章 官僚たちが信奉する「神話」
第3章 「官僚ムラ霞が関」のタブーとヒステリー
第4章 おぞましき「精神主義」の深層
第5章 官僚国家の懲らしめ「民主主義」

書誌情報

紙版

発売日

1997年03月07日

ISBN

9784062086387

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

326ページ

著者紹介