青春の日だまり

青春の日だまり

セイシュンノヒダマリ

だれでも子供のころ、うら暖かい初春の昼下がりなどに、板塀と壁に囲まれた日だまりにゴザを敷いて、メンコを数えたりオハジキをしたり、ママゴトをしたりマンガを読んだりした記憶が、どこかに残っているだろう。(中略)
あの居心地のよい日だまりこそ、快楽に満ちた青春の原点といっても、決して過言ではない。(中略)
わたしが、自分なりの研究テーマや趣味に固執し、古い本や映画の記憶にこだわり続けるのも、そうした快適な日だまりを失いたくない、という願望の表れである。――まえがきより抜粋


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書誌情報

紙版

発売日

1997年05月19日

ISBN

9784062086592

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

207ページ

初出

「西部劇今昔物語」を除き、『カードエイジ』(株式会社ジェーシービー発行)に、1993年から1995年まで連載された。今回一冊にまとめるにあたり、若干の加筆、訂正を行ったが、当時の状況が話に関係する箇所では、あえて連載当時のままとした。「西部劇今昔物語」は、『月刊文藝春秋』1994年8月号に掲載

著者紹介