
虚構地獄 寺山修司
キョコウジゴクテラヤマシュウジ
- 著: 長尾 三郎

挑発し続ける「永遠の前衛」の軌跡!
「歴史なんか信じない」と自らの過去も書きかえ、“母殺し”に妄執した時代の旗手の生涯を活写する!
寺山はなぜ、実の母を神聖冒涜し、犯し、果ては“殺した”のか。
寺山はなぜ、競馬で「不運な血統」に惹かれるのか。
寺山はなぜ、『家出のすすめ』を書いたのか。
寺山はなぜ、石原慎太郎や大江健三郎に嫉妬したのか。
寺山はなぜ、三島由紀夫をライバル視したのか。
寺山はなぜ、60年安保のとき、「デモに行く奴は豚だ」と軽蔑したのか。
寺山はなぜ、ヒットラーを崇拝したのか。
寺山はなぜ、演劇実験室「天井桟敷」を旗揚げしたのか。
寺山はなぜ、「あしたのジョー」の力石徹の葬儀を喪主として行ったのか。
寺山はなぜ、映画「田園に死す」で「私の解体」をやったのか。
寺山はなぜ、なぜ、なぜ……。──「あとがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1997年08月07日
ISBN
9784062087780
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
324ページ