「国」を捨てられない日本人の悲劇

「国」を捨てられない日本人の悲劇

クニヲステラレナイニホンジンノヒゲキ

「禁治産国家」ニッポンから逃げ出せない不幸な日本人!
40年間「亡命生活」を続けるペマ教授が説く日本人のとるべき21世紀への「復国共生」の道。

ペルーでは主権なき外交で恥をさらした日本。「住民投票」民主主義と国家観なき中央政府との衝突。宗教的「希薄」を衝かれたオウム事件、脳死問題と死生観などなど──チベット仏教徒であり、国際政治学者である著者が、愛情あふれる「ニッポン再生計画」を日本人に鋭く突きつける!

この日本という国に滞在して30数年が経とうとしている。
1965年、12歳のとき亡命先のインドから初めて日本に“上陸”したわけだが、当初の6ヵ月間は、毎日がカルチャーショックの連続だった。……しかし、最近、日本の文化や日本人が考えていること、そして、彼らの日々を動かしている日常の価値観がさっぱりわからなくなってしまった。私の知っていた日本、自分が最初にカルチャーショックを受けた対象であったはずの日本が、すっかり変わってしまったのである。
これは、いったい何に原因があるのだろうか。──「まえがき」から


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書誌情報

紙版

発売日

1998年02月10日

ISBN

9784062088268

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

262ページ

著者紹介