精神科医という生活

精神科医という生活

セイシンカイトイウセイカツ

人は心をなごませ、心をときめかせ、日々を生きる。
いつもと逆方向の電車に乗りたくなる朝もある。「裸の自分」に戻れる場所がほしい……。何のために、誰のために生きるのではなく自分が楽しく生きるための「いつもの精神科医」に1冊。

書いている主題は自分の日常生活のディテイルでしかないのに、それを書きながら考えるという自分の姿勢のようなものが、精神科医として僕が患者と話しながら考える時の過程と何だかよく似ているように思えてならなかったのである。
もしかすると、僕は自分を患者に見立てて症例報告を書いているのかもしれない。
いや、患者のであれ自分のであれ、ひとりひとりの生活の細部にはキラメク何か不思議な色のガラス玉が隠れていて、僕はそれをもっとよく見たいと願っている。――「はじめに」より抜粋


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目次

第1章 精神科医のくつろぎの時間
第2章 精神科医の中年なりの時間
第3章 精神科医の家族の時間
第4章 精神科医の自分の時間
第5章 精神科医の遊びの時間

書誌情報

紙版

発売日

1997年08月27日

ISBN

9784062088404

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

234ページ

著者紹介