モンキ- ビジネス

モンキ- ビジネス

モンキービジネス

文芸(単行本)

内山安雄がついに化けた。意表をついたストーリー展開と小気味よいテンポ。まさに縦横無尽。疾風怒濤。読者をこれくらい思うさま引きずり回してくれる小説も最近珍しい。退屈を憎み、面白さに飢えている人へ。★★★★★つきのおすすめ。――志水辰夫

【MONKEY BUSINESS】
1不正な、秘密の取引・行動 2ギャンブル、または取引におけるぺてん・いんちき 3異性に対し言い寄ること・いちゃつき 4内山安雄の小説のタイトル

どこにでもいるサラリーマンの長流弦也はトラブルにどっぷり首までつかっていた。浮気相手のフィリピーナが妊娠し、情夫のヤクザに恐喝される。別居中の妻は離婚を迫り、養育費をせっつく。そこで会社のカネに手をつけるが、あえなく発覚。会社側は“専横放埓なマニラ事務所長の天道を解任に持ち込め。さもなくば懲戒解雇だ”と長流を追いつめる。選択の余地なし、タイムリミットまでわずか12日間の秘密任務――。
いんちき、ぺてん何でもあり。権力を巡る禁じ手なしのバトルロイヤルによれよれになりながらも、組織に寄り添ってしか生きられない人間を襲う災厄の数々。カネも女もケタはずれ、正義も真実もない異国での捜査行は長流をさらなる泥沼に引きずり込む!これぞ息もつかせぬエンターテインメント!!


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書誌情報

紙版

発売日

1997年10月15日

ISBN

9784062088824

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

414ページ

著者紹介