吉野川

吉野川

ヨシノガワ

文芸(単行本)

大原文学の原点に佇つ
四国の大河・吉野川の源近い清流の岸に生い立った少女。父母の愛に包まれたその生涯の思いをつづる書下ろし小説

『アブラハムの幕舎』の田沢衿子、『地上を旅する者』の番場かめ、『忍びてゆかな』の津田治子、『今日ある命』の三ヶ島葭子、『ベンガルの憂愁』の岡倉天心、『彼もまた神の愛でし子か』の洲之内徹――愛の苦悩を抱え、負の個性を生き抜いた女と男を、倦むことなく描いてやまない大原文学の情念の原点がここにある。


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書誌情報

紙版

発売日

1997年10月30日

ISBN

9784062089098

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

210ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    父の青春

    初出

  • 作品名

    母の死

    初出

  • 作品名

    川の中の歩く月

    初出

  • 作品名

    水源地幻想

    初出

  • 作品名

    歌垣の寺、柴折薬師のこと

    初出

  • 作品名

    杉並の家

    初出

  • 作品名

    死にゆく姉

    初出

    『群像』1994年10月号

著者紹介