とんでもないブラウン一家

とんでもないブラウン一家

トンデモナイブラウンイッカオハナシノナカノオハナシ

このお話は、海べの町に住むふつうの家族、ブラウン家の物語……のはずでした。ところがある日、お話の中の人々が作者の家におしかけて、ストーリーに注文をつけたとたん、おかしなことがつぎつぎにおこりはじめたのです。恐怖の牛乳屋、巨大な犬、謎の怪人……。いったい物語の結末はどうなるのでしょう?どこからどこまでがお話で、どこからが現実か。登場人物が2つの世界を行き来する、おかしなおかしな物語。

わたしたちは自分の人生をなかなか、すてきな<お話>として見ることができません。だから、ただの男の子じゃなくて勇敢な少年探偵物語の主人公だったらいいな、古くさい名前の女の子じゃなくて、キュートな名前で、わくわくするような冒険で活躍するロマンス小説の主人公だったらいいな、と思うのです。そういうお話の主人公になれたら……。作者は、みんなが考えていることを、このお話ではっきり見せてくれます。――(作者あとがきより)


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書誌情報

紙版

発売日

1997年12月10日

ISBN

9784062089203

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

150ページ

著者紹介