
死もまた愉し
シモマタタノシ
- 著: 結城 昌治

作家は、死とどう向かいあったか。
孤高の文士が死の直前に語った“人生最後の志”生の真実を詠む珠玉の句集「歳月」「余色」を併録。
余生だから、とにかくあくせくしない。5年先、10年先まで考えて計画を立てたりすると、どうしても張りきりすぎちゃう。とりあえずは1年だけ考える。あと1年だと思えば、その間の人生を目いっぱい生きることができる。1年が無事に過ぎたら、よし、もう1年生きよう、と……。新しい目標を定めてもいいし、前のつづきをやってもいい。また1年たったら、つぎの1年を考える。こうすれば、1年ごとに新鮮な人生をくり返すことができる。これはうぬぼれをなくすコツでもあるし、人生最後の志として大事なことではないかと思うんです。──本文より
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書誌情報
紙版
発売日
1998年01月21日
ISBN
9784062089852
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
234ページ