
幸せなご臨終
シアワセナゴリンジュウイシャノテニカカッテシナナイシニカタ
- 著: 中村 仁一
自然な、穏やかな死に方がある。はた迷惑な「親切」と「延命治療」が、人生の最終ステージをけがしている。
死ぬときくらいは、自分の思いどおりに死にたいと思っている人は多い。しかし、医療への過信と周囲の困った口だしで多くの人が苦しんでいる。医療現場の第1人者が明かす人間らしい一生!!
病院での死亡が7割を越えるといわれるが、医療の関与により、人はより幸せに死ねるようになったであろうか。濃厚介入により、より悲惨、より不幸になったような気がしてならない。簡単に医療を受けられなかった以前のほうが、よほど安らかに死ねたのではなかったか。どうも、自然な、穏やかな死を希望するなら、死を医療者の手から奪還しなくてはならなくなっているようだ。そのためには、医療の実態や医療そのものの理解を深め、死についてはより具体的に考え、医療を受けるにあたっても、充分に自己決定権を発揮することが望まれる。──「はじめに」より抜粋。
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目次
第1章 その日をどう迎えるか
第2章 医者に生命をあずけるな
第3章 賢い患者になるために
第4章 死ぬときに医者は無用
第5章 わたしはどうしても「がん」で死にたい。
書誌情報
紙版
発売日
1998年01月06日
ISBN
9784062090179
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
238ページ