重箱のすみ

重箱のすみ

ジュウバコノスミ

文芸(単行本)

愛するものたちへの深い確かなまなざし。エスプリ溢れる辛辣で刺激的なエッセイ106篇〈1993~97年〉
まるごと金井美恵子です。

「(どうでもいいような)細かいことまで取り上げて、(いかにも、意地悪に)うるさく言う」といった、いわば否定的な意味で使われる「重箱の隅をほじくる」という俚諺が、いかにも、私のある種の文章を評するのにぴったりだ、と考える人は、ことのほかに多いかもしれないし、一見、そのように見える内容が本書に書かれているのも事実だが、しかし、ほとんど人のかえりみない、重箱の隅に溜った埃や汚れを、楊枝でつつきながら、著者の考えていることは、別のひろがりと深さをひそめてもいるのだ。──あとがきより


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1998年03月30日

ISBN

9784062090841

判型

四六

価格

定価:2,200円(本体2,000円)

ページ数

404ページ

著者紹介