父親の進化

父親の進化

チチオヤノシンカシクンダオンナトシクマレタオトコ

おろかにも父親になった人間の男たち
なぜ人間のオスは子育てをし、妻子と永続的な絆を保つ「父親」になったのか。女の体にはりめぐらされた性的策略と「父親の進化」のメカニズムの謎を解き明かす。

生涯にわたって妻子に献身的につくす人間の男は動物界では異端児である。それゆえに動物行動学的に問われるべきことは、動物のオスはなぜ子育てをしないのかではなく、人間の男はなぜ子育てをするようになったのであろうか、ということである。特殊なのは子育てしないオスではなく、それをする人間の男なのである。私が本書で問いたいのはこの点である。──(「はじめに」より)


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目次

第1章 求めるオスと選ぶメス
第2章 オスの勝ち残り戦略
第3章 したたかなメスの知恵と計算
第4章 母親の条件
第5章 だから父親が必要だ
第6章 父親こそができること
第7章 父親はこうして進化した
第8章 男の中のオスと女の中のメス
第9章 さまよう男と女
第10章 性の起源と進化

書誌情報

紙版

発売日

1998年03月24日

ISBN

9784062090957

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

271ページ

著者紹介