義侠娼婦 風船お玉

義侠娼婦 風船お玉

ギキョウショウフフウセンオタマ

文芸(単行本)

新境地を拓く長編歴史小説
異郷の地でふわりふわりと自由に生きた女がいた。
日露戦争前後のアメリカ、娼婦となりながらも前向きに生きた日本人女性の旅路

明治30年代のアメリカ。静子は雑貨店経営者の妻として、サンフランシスコで暮らしていた。しかし詐欺師の富井の陰謀で中国人が経営する娼館に売られてしまう。自殺まで考えた静子だったが、やがて本来の明るさをとり戻し、風船のように自由に生きていこうと、“風船お玉”と名のる。富井を追って全米を旅するお玉は、マフィアと戦い、日本人を助けるうち、“義侠娼婦”と呼ばれるようになった。


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書誌情報

紙版

発売日

1998年04月15日

ISBN

9784062091107

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

232ページ

初出

『小説現代』(第一章)’93年5月号、(第二章)’93年12月号、(第三章)’94年3月号、(第四章)’94年7月号、(第五章)’94年10月号、(第六章)’95年1月号

著者紹介