
千人同心
センニンドウシン
- 著: もりた なるお

徳川の禄をいただくものであっても、心の地にはやすのは八王子の人情と文物――。
武蔵・八王子に逃れた武田家旧臣の小人衆。武田家再興を図るか、徳川体制に従うか、千人同心を組織した彼らが選んだ道は!?
郷土色豊かに描く書下ろし長編歴史小説。
(小人衆には)田畑を耕す者もいる。山で木を伐り薪や炭をつくる者もいる。国境に生まれ育った者たちだから、その土地の住民や風物に愛着をもっている。国境を警備するのは、甲斐武田の命令によるものだが、武田の領土を守るというのではなくて、自分たちが生まれ育った土地を守る考えが強いのだ。――(本文より)
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書誌情報
紙版
発売日
1998年05月20日
ISBN
9784062091114
判型
四六
価格
定価:3,080円(本体2,800円)
ページ数
486ページ