男と女の「欲望」に掟はない

男と女の「欲望」に掟はない

オトコトオンナノヨクボウニオキテハナイヒジュンアイサンカクカンケイセックスレスノジョウネン

男と女の「欲望」に掟はない。

なぜ、真に生きるよろこびを味わうことができないのだろうか。それは、人と人とが真に出会っていないからではないのか。出会いとは、そもそもあやういものである。たまたま出会った存在同士が、一瞬の出会いの後にいつか必然的に別れていく。光と光が出会い、エネルギーとエネルギーとが出会う。出会って、暗い空に鮮烈の火花が飛散する。いまや生物としての保存本能に基づいた自律的な衝動の時代は終わってしまった。エネルギーの波動が重なったときに愛が生まれる、そういう「関係性に基づく衝動」の時代がやってきたのである。だが、出会いが出会いであるためには、互いが互いにたいして自由でなければならない。――(「はじめに」より抜粋)


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目次

第1章 あやうい関係
第2章 たじろぐ男女
第3章 とまどう肉体
第4章 ほんとの自分
第5章 おさない性愛
第6章 通いあう時間

書誌情報

紙版

発売日

1998年05月22日

ISBN

9784062091923

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

270ページ

著者紹介