
狼叫
ランチャオ
- 著: 樋口 明雄

驚天動地・疾風迅雷・哀切無情・不眠読破・興奮絶叫
どうしてくれる、このオモシロサ!
川島芳子、伊達順之介のルガーが火を噴く!
今、もっともアブラが乗り切っている冒険小説家が、広大な大地(旧満州)を舞台に繰広げる豪華絢爛たる歴史スペクタクル活劇。
舞台はまさにアノ『夕日と拳銃』。そう’97年われらが樋口の超傑作『頭弾』と同じく、動乱の満州なのだ。アアその時代に自らの心の掟を守り抜き、かかげるのは闘うにふさわしい“大義”という旗。その愛しい奴ら1人1人が陳メの胸を熱く熱く撃ち抜くのだ。この国をこの民を救うために抗日義勇軍の頭目となったモーゼルミリタリーの名手・柴火(さいか)。その好敵手・伊達順之助。義を守り柴火を想う隻眼隻脚の徐舜(じょしゅん)。多情多恨な武当殺人拳の使い手・春蓮(しゅんれん)……etc。赤い夕陽を鮮血で染め上げながら、1人また1人キラ星のごとく現われて流星のごとく消えてゆく。
『狼叫』──この国士無双樋口骨太正統冒険小説こそ、陳メ生を享けて55年待ち続けてきた抜山蓋世(ばつざんがいせい)の1冊なのだ。──内藤陳
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書誌情報
紙版
発売日
1998年09月17日
ISBN
9784062092548
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
350ページ