他力

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他力

タリキダイランセイヲイキルヒャクノヒント

●著者の言葉
〈他力〉と書いて、「タリキ」と読みます。よく〈他力本願〉などと容易に使われますが、じつはこの〈他力〉は、出口なき闇の時代にギラリと光る、日本史上もっとも深い思想であり、すさまじいパワーを秘めた〈生きる力〉です。
もはや現在は個人の〈自力〉で脱出できるときではありません。法然、親鸞、蓮如などの思想の核心をなす〈他力〉こそ、これまでの宗教の常識を超え、私たちの乾いた心を劇的に活性化する〈魂のエネルギー〉です。この真の〈他力〉に触れたとき、人は自己と外界が一変して見えることに衝撃をうけることでしょう。


目次

・〈他力〉というふしぎな感覚
・「できないものはできない」と思う
・非常時を生き抜く強い思想
・他力本願こそ生命力の真の核心
・私を支えてくれた3人の言葉
・法然はなぜ人々に語ったのか
・目に見えない大きな力を実感する
・向こうからやってくるもの
・人事をつくすは、これ天命なり
・〈他力〉の道もまた難きかな
・「やさしく」「ふかく」「ひろく」
・立ちすくむ今日の狭間に
・いま〈他力の風〉の気配が
・人の手本にはなれないが見本にはなれる
・四百四病を体の中に抱えた存在
・延命は、はたして意味のあることなのか

書誌情報

紙版

発売日

1998年11月16日

ISBN

9784062092739

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

227ページ

著者紹介

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