
純子と摩樹子 ふたりの多重人格者
ジュンコトマキコフタリノタジュウジンカクシャ
- 著: 瀧野 隆浩
『宮崎勤 精神鑑定書』で現代の心の病に肉迫したジャーナリストの話題の書!!
「自分に何人もの人格が」「親のいじめが、虐待が」
逃れようのない人生を懸命に生きようとする2つの魂の哀しみの記録!!
鈴木純子と井上摩樹子。ふたりの多重人格者と会いつづけた1年半を報告したい。(中略)
純子も摩樹子も、この期間、大きく変わった。私も、彼女たちと接するうちに変わったと思う。私は、医者でもセラピストでもないから、彼女たちの治療等には関われない。だから、ひたすら彼女たちの言葉を聞くことに徹してきた。
これは「変化」のリポートである。彼女たちにとって、その変化とは「統合」であり、私にとっては、虐待や心の病というものを少しずつ理解できるようになった「学習」のことである。(中略)
私は決して、高いところから見物している「第三者」ではいられなくなったのだ。――「はじめに」より抜粋
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目次
第1章 自分を「冷凍保存」しないでは生きられない
第2章 ひとりなのに8人の自分
第3章 これが家族といえるのか!?
第4章 わかりあえる関係
第5章 「あの日」何があったのか
第6章 底知れない「心の闇」
第7章 自分は本当に人間なのか
第8章 変わる人格、変わらない人格
第9章 母親がしたこと
第10章 治療、セラピーの最先端
第11章 私も虐待関係の中にいる
第12章 ふたりがくれたもの
書誌情報
紙版
発売日
1998年08月25日
ISBN
9784062093224
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
254ページ