「知」の頂点

「知」の頂点

チノチョウテンニホンノガクジュツヲリードスルヒトビト

「10万人に1人の頭脳」の視点・創造力・構想力!!
「現代のアインシュタイン」「日本のホーキング」たちの才能・資質とは。世界に通用する日本の「知」の巨人たちに迫る!!

優秀な人たちについて書きたい。私は優秀な飛行機乗りについて書いてきた。今度はそれを学問の世界で試みたい。私は飛行の名人たちから次の結論を得た。すなわち、真に優秀な人間は、
「刻苦勉励(こっくべんれい)努力していない」
「1つのことを好きであり続ける」
(中略)
エアライン・パイロットになる競争率は100人に1人程度である。ジェット戦闘機のパイロットになるのは一桁むずかしく、1000人に1人程度といわれる。ジェット戦闘機のテスト・パイロットとなると、10人に1人程度で、1万人に1人程度の確率になる。私がインタビューしたのはこのクラスが多かった。(中略)
本書で私が選んだ方々は、飛行機乗りで言えば「10万人に1人程度」の技量の方と推測する。──「序章」より抜粋


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目次

序章 十万人に一人の人々
第1章 この世で信じるものは、客観性と論理性──吉川弘之(日本学術会議会長、前東京大学総長)
第2章 研究は瑞々しく、単純明快に──野依良治(名古屋大学大学院理学系研究科長)
第3章 ハングリーでないと、学問はできない──佐藤勝彦(東京大学大学院理学系研究科教授)
第4章 工学は実学であり、美学は雑学である──筏義人(京都大学生体医療工学研究センター教授)
第5章 世界のトレンドにインパクトを与えたい──安西祐一郎(慶應義塾大学理工学部長)
第6章 よい時代に生まれ合わせたと思う──松原謙一(国際高等研究所副所長、大阪大学名誉教授)
第7章 不満は発明の母、不信は発明の父である──伊賀健一(東京工業大学精密工学研究所所長)
第8章 象の背中に乗ると、視野が開ける──中根千枝(民族学振興会理事長、東京大学名誉教授)
第9章 日本の大学は危機に瀕している──大崎仁(日本学術振興会理事長)
補章 名人は一生をかけて仕事を楽しむ

書誌情報

紙版

発売日

1998年08月26日

ISBN

9784062093231

判型

四六

価格

定価:2,420円(本体2,200円)

ページ数

398ページ

著者紹介