ウソも芸術、イタリアン

ウソも芸術、イタリアン

ウソモゲイジュツイタリアン

ミラノに10年間暮らした建築家が描く、これぞイタリア!ウソやダマシ、奇人・変人が闊歩する愛すべき世界に、「芸術大国」の真髄を見る。

粋なウソつき、粋なドロボー、天才を生む秘訣はここにあり

イタリアの粋なドロボーたちは、芸術家的発想で仕事をする。自分がしてやられたときに腹が立つのは当然だが、他人がやられた話を聞くと実に楽しい。いや、自分の場合でも、時が経って、ことの顛末を友人たちに話して聞かせるのは、やっぱり楽しい。彼らが手をたたいて喜び、腹をかかえて笑ってくれるとき、私には、ドロボーの被害にあったことが貴重な財産のように思えてくるのである。──「プロローグ」より

ウソをつくなら、完璧につかなければならない。
見事に演じきらなければいけない。
ただし、最後の最後には自分で意識してボロを出し、みんなの笑いを買う、ということを覚えておいたほうがよい。
私はイタリアでの10年間で、そう教わったのである。


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書誌情報

紙版

発売日

1998年09月28日

ISBN

9784062093903

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

262ページ

著者紹介