特捜検察物語(上)

特捜検察物語(上)

トクソウケンサツモノガタリセイジケンリョクトノタタカイ

闇社会の巨悪と政治家たち!!
特捜検察は地下水脈を斬る!!
馬場義続、布施健、河井信太郎、伊藤栄樹、吉永祐介、多くの特捜検事たちが全ての悪に敢然と闘った!!

河井信太郎のもとで黄金時代を迎えつつあった東京地検特捜部が、このなかでもひそかに狙っている男が3人いた。右翼の巨頭・児玉誉士夫、自民党代議士・田中彰治、貸金業・森脇将光である。
特捜検察の幹部(東京地検特捜部副部長)ははっきりと言った。「政財界の裏で暗躍するA級3悪と呼ばれている男たちがいる。それぞれの手口、キャラクター、犯罪のパターンは異なるが、国家のために放置しておけない。少し下ってB級4悪もいるが、影響力、スケールから言って、まずA級から。しかしいずれも手強い相手であることに変わりはない」
特捜事件は同じ地下水脈の関係が複雑にからみ合うため、ある時は被害者の「善玉」となった者でも、別の事件では、とたんに加害者の「悪玉」に早変わりし、一般社会人の常識では想像できないドラマを描く。――本文205ページより抜粋


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目次

第1章 栄光と悲惨
第2章 敗戦の混沌
第3章 指揮権発動
第4章 保守合同下の暗闘
第5章 特捜王国の全盛
第6章 眠れる獅子
第7章 総理大臣の犯罪

書誌情報

紙版

発売日

1998年09月25日

ISBN

9784062093934

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

344ページ

著者紹介