特捜検察物語(下)

特捜検察物語(下)

トクソウケンサツモノガタリフハイ・オショクトノタタカイ

汚れた政治家・官僚・経営者!!巨悪を逮捕してこそ特捜検察だ!!
権力者たちの目にあまる腐敗が日本を衰退させる。特捜検事たちの情熱と正義感が日本を救う!!

とばした大蔵金融事件は、深まる不況のなかでさらに不気味な動きを見せている。
「検察はやりすぎだ。ただメシを食ったというだけの事件じゃないか。この不況の時というのに検察はどうかしている」と保守系の国会議員は怒るが、その背後にあるのは「国家有用論」。「国家に有用な人材は汚職のような低次元のことで葬ってはならぬ。国家の損失だ」という論理を大蔵官僚はどう考えるのか。(中略)政財官界の一部の常識によって自分に都合のいいように法律解釈をされたら日本は確実に衰弱する。東京地検幹部は言っている。
「大蔵官僚への業界への供応は目に余る。これを放置すると社会はますます腐敗する。常識を超えた供応は犯罪の初歩ですよ。それをあんなにたくさん繰り返し、検察のメスが入るまでやめようとしないとは」と吐き出すような口調で言った。――本文309ページより抜粋


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目次

第8章 謀略
第9章 疑獄裁判
第10章 惜別
第11章 混沌
第12章 新時代の胎動
第13章 幸運の星
終章 新たなる闘い

書誌情報

紙版

発売日

1998年09月25日

ISBN

9784062093941

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

340ページ

著者紹介