危機日本の「変われない病」

危機日本の「変われない病」

キキニッポンノカワレナイビョウニホンガタリーダーノシンソウシンリブンセキ

「心のビッグバン」で日本は変わり、再生できる!!
精神分析医の官僚として、日本と日本人の不思議に驚き、日本の限界を指摘してきた著者が、ここに至っても変わろうとしない日本の精神病理を、ユニークな視点で解き明かす!!

精神分析医は人間の深層心理をいつものぞいている。そしてそこには欲が渦巻いている事実も知っている。欲はエネルギーである。
日本では、他人から妬まれないように、欲を出さないようにと教えられる。でも欲は出さないように努力することは、またまたそれを抑えるエネルギーが必要となり、自分で自分をどんどん消耗させていくことに等しい。そんなムダをするよりは、そのエネルギーを外に向けて建設的に使ったほうがはるかに有用だ。(中略)
日本人は「服従・犠牲」を中心とした時代遅れの価値観、また個人を自由にさせない「作法」から自由になる必要がある。この「心のビックバン」こそ、それを可能にする。(中略)
この心のビッグバンこそ日本という国を活性化してくれる。見方を変えれば個人とか自由、こうした考え方にこそ明るい未来の第一歩があり、日本国民に実りのある未来を約束してくれるだろう。――本文81ページより抜粋


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目次

第1章 「現実否定」という心の病
第2章 「批判精神」こそが変革の原点
第3章 アメリカと日本の常識・非常識
第4章 「接待」という癒しの文化
第5章 作法社会日本の自由と個人
第6章 不安の時代こそ「個」の確立を
第7章 エライ人たちの日本型システム

書誌情報

紙版

発売日

1998年11月19日

ISBN

9784062094740

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

242ページ

著者紹介