ユダヤ人陰謀説

ユダヤ人陰謀説

ユダヤジンインボウセツニホンノナカノハンユダヤトシンユダヤ

日本人はなぜ、ユダヤ人が「好き」なのか!?
実際に接する機会はほとんどないのに、左翼も右翼も、知識人もジャーナリストもユダヤ人を語りたがる。その馬鹿げた空想の背景にあるのは、深刻な精神荒廃だ!

ユダヤ人に対する日本人の態度は日本の文化に深く根ざして、形づくられてきたものである。ユダヤ人の存在を知る以前すでに、日本には外国人との関係のもちかたに一定の形ができあがっていた。それが日本人がやがてユダヤ人について想像するようになったとき、その中身を決定する基盤になってきた。
歴史をとおして見ると、日本では外国人は畏怖の目で見られるか、あるいは反対に軽蔑の目で見られるか、いつもそのどちらかだった。
つまりよそ者は、恩恵をほどこす神々と見なされることもあれば、脅威をもたらす悪鬼であることもある。このように相反する感情が共存してきたことには、とても大きな意味があるだろう。――本文50ページより抜粋


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目次

第1章 日本人はなぜユダヤ人が「好き」なのか
第2章 桃太郎伝説と反ユダヤ主義
第3章 神に選ばれた日本人とユダヤ人
第4章 ヒトラー賛美への道
第5章 「敵はユダヤだぞ!」
第6章 「犠牲者」という免罪符
第7章 日本版「愚者の社会主義」
第8章 失態をくりかえす経済大国
第9章 日本の病巣を映しだす「ユダヤ人問題」

書誌情報

紙版

発売日

1999年03月26日

ISBN

9784062095884

判型

四六

価格

定価:3,080円(本体2,800円)

ページ数

494ページ

著者紹介