ものづくりの方舟

ものづくりの方舟

モノヅクリノハコブネ

ここに日本の次世代製造業が生き残る知恵がある!!
37億年の時間をかけて進化してきた生物に学び直す技術、そして縄文時代以来、日本人のものづくりの歴史の中で、淘汰されて残ってきた熟練技術者の技と知恵。このふたつの「眠れる資産」を活用することが、21世紀、製造業の未来を切り拓く。

これからの技術開発は、地球環境にやさしく、人類に安全であるかどうかを軸に進めざるを得ない時代である。そこで注目されるのが、「時を経た技術」という眼差しである。生き物が開発してきた技術やシステムは、37億年という進化の過程で、安全性と機能が確認されている。熟練技能もまた、縄文時代以来のものづくりの淘汰の歴史のなかで、サバイバルしてきたスキルなのである。(中略)この両者のノウハウは、たぶん日本が最も多く深く、蓄積しているオンリーワンの知恵でもあり、次世代製造業の重要な光源でもあり、武器であることを特筆したかったのだ。──本文より


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目次

・製鉄業もかつて農業だった
・コンブからスピーカーができた
・畑からとれる未来の自動車
・「エコチャーミング」なものづくり
・フジツボから学ぶ新しい接着剤
・ロケットの中に息づく日本が誇る旋盤技術
・人の眼と手が大量のディスク開発を支える
・江戸鍛冶に学ぶ「職人企業ネットワーク」の可能性
・ヒノキ廃材から土をつくる、町をつくる
・花火は究極のゼロ・エミッション製品だ
・「木を妻として棲む」哲学を求めて
・市民のための市民によるビールづくり
・工作機に刻まれた「技術者の銘」が意味すること
・百年先の子孫を顧客にする泡盛から学ぶこと ほか

書誌情報

紙版

発売日

1999年07月13日

ISBN

9784062096058

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

342ページ

著者紹介