
中野重治
ナカノシゲハルブンガクノコンゲンカラ
- 著: 小田切 秀雄

同時代を生きた著者による中野論の決定版!
中野重治は、わたしの中学生のころから(ということは60余年前から、ということだ)その魅力のとりこになっていて、それは生涯変わることなく、敗戦後にはずいぶん中野論を書いた気がしていたが、さてこんどそれらを集めて読んでみたら、気にいらぬものが多くて、結局、今回のこの書に収めたものだけが残った。……もちろん文学の根源からというのは、もともと中野の文学上の一貫した態度、感覚、思考であり、具体的な形はさまざまであっても、それを貫いたというところにこの作家の生涯がある。――「あとがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1999年03月26日
ISBN
9784062096140
判型
四六
価格
定価:2,750円(本体2,500円)
ページ数
270ページ