
手術室の中は闇
シュジュツシツノナカハヤミ
- 著: 井上 毅一
唖然!呆然!《医療現場のとても怖い話》
患者不在の密室で医者がやっていること!
横浜市立大学付属病院の患者取り違え手術は氷山の一角。一流といわれる慶応大、慈恵医大、東京医科大など大学病院や癌研病院、関東中央病院など大病院の驚くべき不手際は、なぜ起こるのか。
私の病院では自分の両親や子どもを治療するのと同じように、患者さんに対応しろと徹底させている。親や子どもが手術台に横たわっていると思えば、患者さんを取り違えるなどということは起こりようがない。たしかに大学病院や大病院は1日に何件もの手術が重なり、私のところのような民間病院と違って忙しいにちがいない。医師や看護婦などの医療スタッフも大勢いるため、かえって意思疎通もスムーズにはかれないということもあるだろう。しかし、それでも患者さんの顔を主治医が確認できないのは、ベルトコンベアーで運ばれる壊れた機械を直すような感覚で手術に臨んでいるからである。──(「はじめに」より)
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目次
第1章 私が患者の家族を手術に立ち会わせる理由
第2章 大学病院が信頼できない理由
第3章 大病院、専門病院も安心して任せられない
第4章 最新の治療法が万全ではない
第5章 意外な治療の落し穴
第6章 日本の医学界は“とんでも世界”
第7章 一民間病院長の独り言
書誌情報
紙版
発売日
1999年06月03日
ISBN
9784062097130
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
262ページ