
吃逆
キツギャク
- 著: 森福 都

大陸的ユーモアあふれる中国歴史ミステリー
吃逆(しゃっくり)が男の運命を変えた。
科挙には合格したが職はない。新聞社に探偵としてスカウトされた。
私が危うく杯を取り落としそうになったのは、突然鳩尾(みずおち)のあたりを襲った、大きなしゃっくりのせいである。「承知してますよ、陸兄の不思議な癖は……しゃくりをするたびに、奇妙な光景が頭に浮かんだり、人には見えない物が見えたり、とんでもない思いつきが閃いたりするそうですね」「だからと言って、この癖のおかげて得をしたことは、ただの一度もないのだが」――本文より
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書誌情報
紙版
発売日
1999年08月23日
ISBN
9784062097581
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
310ページ
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
綵楼歓門
初出
『季刊歴史ピープル』1997年盛秋特別号
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作品名
紅蓮夫人
初出
『季刊歴史ピープル』1998年盛秋特別号
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作品名
鬼市子
初出