
スクウィーズ
スクウィーズ
- 著: 徳本 栄一郎
“SQUEEZE(スクウィーズ)”──「押しつぶす」「搾り取る」の意。転じて、先物取引の世界では、安い先物を仕入れておき、引き渡し期日が近づくと現物を買い占めて価格をつり上げ、マーケットを意のままに操ることを指す。
国際商品市場を自在に操り日本企業を巨額簿外取引に巻き込んだ「シティ」とヘッジファンド
圧倒的なスケールで迫る国際金融サスペンス
──上杉健二は住倉物産の敏腕トレーダーとして、注目を集める存在だった。しかし、赤字補填を目的にした、ただ一度の簿外取引が命運を分ける。市場を攪乱する上杉を苦々しく思っていた、ロンドンの国際金融街「シティ」の守護神・ブランド老人。この簿外損失を知るや、彼のもとに1人のトレーダー、グレインジャーを送り込み、ヘッジ・ファンドとも連係する。簿外損失を膨らませる上杉。いっぽう、住倉物産が出す損失に反比例して、「シティ」の名門トレーダー、米国のヘッジ・ファンド、ロンドン国際金属取引所などは、天文学的な金額を稼いでいった……。「シティ」とヘッジ・ファンドに押しつぶされ、搾り取られる、日本企業と日本人の運命は!?
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書誌情報
紙版
発売日
1999年07月23日
ISBN
9784062097857
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
422ページ