ひとりの生き方、ふたりの生き方

ひとりの生き方、ふたりの生き方

ヒトリノイキカタフタリノイキカタ

ひとつ違いで似てないようで似ているふたりが、父・母と自らの人生の場面場面を語り尽くす!!
●【青木玉】
人にはそれぞれ相性というものがある。上坂さんは、どう思われたか知らないが、私の身勝手な受け取り方を述べれば、初めてお目にかゝった時から、滅多にない爽やかな時間を恵まれた思いである。性(たち)の違うものが出会うと、違和感ばかりに捉われることが多いが、理解できる性格の違いは、相手の心を無理なく受け入れることができる。
●【上坂冬子】
40年ほど前から関心を持っていた相手であった。青木玉さんはまだ幸田玉子さんだったし、もちろん私は処女作も上梓(じょうし)していないころである。
長い間まぼろしの存在だった彼女に会えたいま、私はいつになくすなおに見えない糸にひかれたご縁を信じる気になったりしている。


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目次

第1章 なぜ嫁(い)かなかったの?(青木)
    そこなのよ、問題は(上坂)
第2章 結婚て、合資会社みたいなものでしょう?(上坂)
    違いますね、きっと(青木)
第3章 母に似ているなあと思う(青木)
    幸田文さんの気持ち、よーくわかる(上坂)
第4章 平穏は苦手だわ(上坂)
    手応えがなくちゃいやなのね(青木)
第5章 そういう生き方をして疲れたら、どうなさるの?(青木)
    布団をかぶって寝る(上坂)
第6章 今でも夫婦を夢のように描いているから(上坂)
    夢があっていいわ(青木)

書誌情報

紙版

発売日

1999年08月24日

ISBN

9784062098397

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

252ページ

著者紹介