
葬神
ソウシン
- 著: 宗方 翔

絶望の時代(とき)、神は我らを裏切るのか!?
天草四郎は神の子に仕立て上げられた少年なのか?島原の乱で殉教したキリスト者たちの姿を活写し、日本人にとっての神とは何かを問う!混沌の世に魂の到達点を模索する瞠目の書下ろし長篇時代小説。
切支丹(キリシタン)への厳しい弾圧が始まった慶長年間、人々は神を待っていた。海を歩き、卵のなかから経文を取り出したという奇跡を起こした神の子・天草四郎の出現に、切支丹は熱狂し、崇め奉った。彼のもとに結集し、キリストこそ真実の神と幕府軍に抵抗する農民たち。だが、1人、絵師・山田右衛門作(えもさく)だけが、四郎の存在に疑念を持っていた……。
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書誌情報
紙版
発売日
1999年10月29日
ISBN
9784062098526
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
384ページ