
戦後的思考
センゴテキシコウ
- 著: 加藤 典洋

『敗戦後論』から『戦後的思考』へ──「戦後」という経験が拓く新しい思想の地平。その核心に、分裂と断絶を超えて普遍へと向かう思考のダイナミズムをとらえた画期的論考。
敗戦体験がどのような世界性をもつか、わたし達の戦後という経験がわたし達の生きる狭義の戦後世界と広義の近代世界の中で、どんな意味をたたえているか、ということを、できるだけ、既成の日本の枠の中にとどまらない、広い視野の中で考えてみた。これを、この間現れたわたしへの批判に対する、回答と受けてもらっても、再挑戦と受けとめてもらっても、構わない。続『敗戦後論』というつもりで構想したが、書き終わってみて、当初考えていたよりも多くのことが考えられた。前著より、遠くまでゆけたのではないかと思っている。──「あとがき」より
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書誌情報
紙版
発売日
1999年11月22日
ISBN
9784062098694
判型
四六
価格
定価:2,970円(本体2,700円)
ページ数
504ページ
初出
『群像』’98年8月号~’99年6月号(隔月掲載)に加筆・改稿