盤上の敵

マイページに作品情報をお届け!

盤上の敵

バンジョウノテキ

文芸(単行本)

善と悪の戦いを描いた長編ミステリー問題作。
善と悪の戦い、強い者と弱い者、食う側と食われる側。そして、男性と女性。日本推理作家協会賞受賞作家が、世の中の二極対立を精緻な筆致で描いた長編ミステリー。

これからやるのがチェスだとすれば、まず駒組みを完成させなければならない。借り物は、すんだ。つまり、陣型は整った、というところか。だが、準備完了というわけではない。その前に、最も重要な大駒の配置をする必要がある。それが無理なら、この勝負は最初から投げ出すしかないのだ。――-本文より-


書誌情報

紙版

発売日

1999年09月07日

ISBN

9784062098762

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

302ページ

初出

『小説現代増刊号メフィスト』1998年5月号、10月号、12月号、1999年5月号、9月号に連載された作品に加筆したもの

著者紹介

既刊・関連作品一覧