
墜落の背景(上)
ツイラクノハイケイニッコウキハナゼオチタカ
- 著: 山本 善明
防げたはずの事故がなぜ起こったのか?
1982年2月、羽田沖、前代未聞の航空事故は起こった!その真相と、事故を防ぎ得なかった組織の欠陥を元事故処理担当者が克明に描く、迫真のドキュメント。
私は、日本航空で数々の航空事故処理の実務を担当してきて、「もう航空事故はまっぴらだ」との思いから、それらの事故の具体的な事実を明らかにすることによって、運航の安全の確保に関する具体的な問題点を提起する本を書きたいとかねがね考えていた。一方では、企業内で担当していた実務の内容を社外に公表することは日本では慣例的にタブーとされており、これを破ることに強い抵抗のようなものを感じていた。しかし、最近になって、単に世間を騒がせるためや己の利益を得るためのものではなく、公共の利益(パブリック・インタレスト)にかなったものであるなら、タブーを破っても正当化されるのではないかと考えるに至り、本書を書くことにした。──「まえがき」より
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目次
第1章 事故は起こった!
第2章 なぜ彼が機長だったのか
第3章 事故に翻弄され続けた16年
書誌情報
紙版
発売日
1999年09月28日
ISBN
9784062098847
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
250ページ