
あなたは考えすぎてしまう親
アナタハカンガエスギテシマウオヤピアレンツフーシンクトゥーマッチ
いま必要なのは「親の本能」を目覚めさせること
子どものためにと考えることが、子どもを追い込む!現代の親のあり方を問い直す問題作!
わたしたちの生活が子ども中心になるのは、わたしたちが考えすぎることに原因がある。〈中略〉考えすぎた結果、お仕置きは子どもに与える打撃が大きすぎるとして否定され、しつけという親にとってもっとも困難だが重要な仕事に、寛大な心地よい接し方が求められるようになった。考えすぎた結果、親は子どもに注意を向けすぎることになり、子どもは幼いころからスポットライトをあてられるのになれきって大きくなる。〈中略〉
こうした過剰な配慮があとで実を結ぶなら、わたしたち親のやり方が立派な次の世代を生みだすなら、こうしたやり方もよかったといえるかもしれない。しかしながらほとんどの面で、現在思春期に入りつつある子どもたちには深刻な問題が見られるのだ。──(「プロローグ」より)
- 前巻
- 次巻
目次
第1章 どうしても情報に頼ってしまう親たち
第2章 自意識過剰な子育てスタイル
第3章 注意過剰障害に陥る親と子
第4章 「そういう時期だから」という言い訳
第5章 誰もが「平均以上」を望む社会
第6章 「子どもの安全のため」という過保護
第7章 コマーシャリズムが変えた親と子
第8章 大人も子どもも楽ではない子ども中心社会
第9章 親の本能を目覚めさせるために
第10章 昔ながらの子ども時代の幸福
書誌情報
紙版
発売日
1999年09月27日
ISBN
9784062098854
判型
四六
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
398ページ
著者紹介
訳: 笹野 洋子(ポール)