後家長屋

後家長屋

ゴケナガヤマチノスケボジョウ

文芸(単行本)

なんでもあり。浪速は自由性愛の都だった。
奔放な性を謳歌する大坂の女たち。武士を捨て貸本屋を始めた町之介は色好みの世界に浸った。
人生の歓びを味わい尽くす異色時代小説

お糸は声をあげた。町之介の指が動きだすと、たちまち呼吸があわただしくなる。「びしょびしょだっしゃろ。な、びしょびしょになってるワ」自慢でもするようにお糸は口走った。──(本文より)


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書誌情報

紙版

発売日

1999年11月05日

ISBN

9784062098960

判型

四六

価格

定価:1,870円(本体1,700円)

ページ数

272ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    艶本

    初出

    「小説現代」1998年8月号

  • 作品名

    緑結び

    初出

    「小説現代」1998年9月号

  • 作品名

    後家長屋

    初出

    「小説現代」1998年10月号

  • 作品名

    抓られた女

    初出

    「小説現代」1998年12月号

  • 作品名

    間男

    初出

    「小説現代」1999年2月号

  • 作品名

    筆おろし

    初出

    「小説現代」1999年4月号

  • 作品名

    なんでもあり

    初出

    「小説現代」1999年6月号

著者紹介