道祖土家の猿嫁

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道祖土家の猿嫁

サイドケノサルヨメ

文芸(単行本)

土佐の山村で、ワールドワイドな百年物語の幕が開く。
祭りの唄は海を渡り、男と女は血を超えていだきあう。日本人はどこから来て、どこへ行くのか──。濃密な筆致でこの国の根源に迫る大河歴史ロマン!

明治中期、土佐・火振(ひぶり)村の名家、道祖土家(さいどけ)に18で嫁いできた蕗(ふき)。その容貌のため“猿嫁”と陰口をたたかれるが、不思議な存在感で少しずつ道祖土家に根を下ろしていく。近代化への胎動の中、時代は大正、昭和と移ろい、多くの戦の火の粉が火振村にも容赦なく襲いかかって人々の運命を弄ぶ──すべての日本人が得たもの、失ったものを見据え、百年のタイムスパンで壮大に描きあげた、著者の新境地を拓く前人未到の野心作!


書誌情報

紙版

発売日

2000年01月17日

ISBN

9784062098991

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

504ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    火振合戦

    初出

    「小説現代」1997年2月号

  • 作品名

    猿猴ヶ淵

    初出

    書下ろし

  • 作品名

    七夕女房

    初出

    「小説現代」1997年7月号

  • 作品名

    女の家

    初出

    書下ろし

  • 作品名

    どぶろく日和

    初出

    「小説現代」1998年8月号

  • 作品名

    玄道踊り

    初出

    「小説現代」1999年7月号

  • 作品名

    終章

    初出

    書下ろし

著者紹介

既刊・関連作品一覧