
山河在り 下巻
サンガアリ
- 著: 陳 舜臣

上海事変で戦場と化した故郷。抗日論の高まるなか、青年は華僑という運命を生き抜いた。日中15年戦争前夜を描く大河小説、激動の完結編!
北伐成功で南北統一を果たした中国は、人民の悲願である東三省を加えた大統一を目指していた。その前に勢力の増強を図ろうとする日本の存在が立ちふさがる。武力をもって進出を企てる日本への激しい憎悪は、中国全土に燃え上がっていた。中国への愛国心と日本との深い縁のはざまで、世航の心中は複雑に揺れ動く。
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書誌情報
紙版
発売日
2000年01月11日
ISBN
9784062099011
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
428ページ
初出
本書は、「陳舜臣全集」(1986年~88年講談社刊)第21巻~27巻と「本」(1998年5月~99年4月)に特別書下ろし作品として連載されたもの。