呪医の末裔

呪医の末裔

ジュイノマツエイヒガシアフリカオデニョイチゾクノニジッセイキ

ケニアのある呪医一族4世代のライフストーリー
英国による植民地支配、輝かしい独立と経済成長を経て、失業や貧困、エイズや「テロ」に脅かされる現在まで、一族が直面した近代の荒波とは。農園労働者、サーバント、宣教師、兵士、新興宗教の教祖と様々な形で生き抜いてきた彼らの苦闘と創意を20年に及ぶフィールドワークで明かす。

豊富な薬草学の知識を駆使して人々を救ったり、呪いに対する「解毒」術を行使したりして、クライアントを救うのが「表の顔」としたら、オデニョにはもう一つの顔もあった。それは、呪いをかけた張本人を呪い返したり、依頼されて、災厄の源とされた人物に対して災厄を与えたりするいわば「裏の顔」であった。
――(「第2章 白い世界との出会い―呪医オデニョの葛藤」より)


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書誌情報

紙版

発売日

2003年12月20日

ISBN

9784062099097

判型

四六

価格

定価:2,640円(本体2,400円)

ページ数

288ページ

著者紹介