
山河在り 中巻
サンガアリ
- 著: 陳 舜臣

孫文の北伐から張作霖の爆殺まで。歴史的事件のひとつひとつが若者を成長させていく。
統一戦争に揺れる中国。愛国の熱情か青春の氾濫か。新しい時代の波に青年の体は顫(ふる)えた。日中15年戦争前夜を描く大河小説、いよいよ佳境に!
貿易商「金順記」一族の歴史をまとめる仕事のため、温世航(おんせいこう)は香港、上海などを遍歴する。孫文は、全国統一を目指す北伐を決意し、日本に理解と支持を求めようとしていた。関東大震災からちょうど1年たった日、世航は香港で同舟会の趙錫堂(ちょうしゃくどう)と再会した。孫文に敵対する「商団」に関わっている錫堂は、「いろんなことがありすぎて10年ぐらいたったように思う」と感想をもらした。
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書誌情報
紙版
発売日
1999年12月10日
ISBN
9784062099592
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
412ページ
初出
この作品は「陳舜臣全集」(1986年~88年、講談社刊)第11~20巻に特別書下ろし作品として連載されたもの。